5日間の共同生活――現代アーティスト・松嶺貴幸とプロスケーター・中田海斗が生み出す新しい表現の可能性

2019/11/29

現代アーティストの松嶺貴幸とプロスケーターの中田海斗、異なる分野で活躍する2人の表現者が5日間の共同生活を送り、お互いの「表現」を「シェア」することで、ひとつの作品をつくりあげる「SHARING EXPRESSIONS」のドキュメンタリーが公開。

2人が過ごした岩手県盛岡市にある松嶺の自宅兼アトリエでの5日間。

現代アートとスケートボード 、盛岡と茅ヶ崎、年齢、パーソナリティやアビリティといった、経緯の異なるフィールドに立つ「表現者」である二人は、盛岡での出会いと生活で何を感じ、そして何を「表現」し、何を「シェア」したのか。そしていったいそこでどのようなことが起こり、どのような作品が生まれたのだろうか。こちらのドキュメンタリーフィルムを視聴して、新しい「表現」の可能性をぜひ、感じてほしい。

「SHARING EXPRESSIONS」とは

現代において乗り物や住居、家具や服などの個人資産をインターネットを通じて貸し借りを行う「シェアリングエコノミー」が流行している。今後は個人資産などの有形物にかかわらず、スキルなどの無形物も様々な分野で「シェア」されていくことが予測されている。

同時に現代は、「表現」の重要性が増していく時代でもあるという。AI研究の発展によってAIと人間の差がより曖昧なものとなっていく中で、"人間らしさ"や"個性"を「表現」することが必要とされてくる。しかし今はまだ、「表現」する方法について理解している人はほとんどいないのが現状だ。

だからこそ、「表現」を「シェア」することで新しいモノやコトを生み出していく。これからの時代は「表現」を「シェア」する時代へと変化している。そんな状況の中、全く異なる分野で活躍しながらも、互いの「表現」を「シェア」することで、二人でひとつの新しい作品をつくりあげた松嶺貴幸と中田海斗の制作ドキュメンタリー「SHARING EXPRESSIONS」が公開される。

フリースタイルスキーでの事故による脊髄損傷をきっかけに自身の生命と向き合い、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスでのインダストリアルアートとの出会いをきっかけにアートの世界に飛び込んだ松嶺。そして1997年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身、アメリカでプロスケーターとして活躍することを目標に活動しており、TVドラマ「テラスハウス」にも出演し話題となった中田。ビデオグラファーは国内外のアーティスト、クリエイター、ミュージシャンのドキュメンタリーを数多く手掛けるNaoto Sakamotoが担当。二人の才気と人となりを余すところなく堪能できるドキュメンタリーフィルムとなっている。

PROFILE

松嶺貴幸(まつみね・たかゆき)

1985年12月9日生まれ、岩手県雫石町出身。日本は東北、四季を強烈に織りなす岩手県雫石町に生まれる。野生の動植物が喜遊に生息する生命豊かな環境に囲まれて育ちながら、郷土民芸品の継承を担っていた祖父母の影響で幼少期から「ものづくりに」の機会に恵まれた。
2001年フリースタイルスキーの転倒事故により頸椎を骨折、脊髄を損傷。2年8ヶ月病院で治療から、自身の生命と向き合う機会を賜った。生きる欲求と苦悩が強烈に混ざり合い、本能の根底から生の価値観が湧き上がった。
2013年、単身でアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに渡り、サンタモニカカレッジで1年間学ぶ。 そこで、カリフォルニアのアートやエンターテイメント文化の価値に触発され、アートの世界に飛び込んだ。 現在は、燃えたぎるものを外部に排出し、残像した脳の内部で起こるニューロン・スパークや神経蘇生への欲求、強烈に飛び出し続ける脳波など宇宙論を形成する量子を自身の作品に落とし込み、造形、インスタレーション、テクノロジー&サイエンティフィック・フュージョンをはじめとする作品に、一刻一刻発火し、更新される考察を吐き出している。
http://takayuki-m.com/

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