いつでも誰でも車いすでも。――仮面女子・猪狩ともかとちいたん☆でバリアフリーないちご狩り

2018/11/26

「車いすでいろんな場所に行ってみたい!」と、アクティブに動き回っている仮面女子の猪狩ともかさん。今回は、お友だちのゆるキャラ、ちぃたん☆と一緒に、ずっと行きたかったといういちご狩りへ! 伺った東京ストロベリーパークは365日いつでもいちご狩りが楽しめるスポット(水曜定休)。車いすユーザーの方はもちろんのこと、老若男女、いろいろな人が訪れるのだそう。

東京ストロベリーパークは、横浜火力発電所構内にある。壁面のかわいいいちごマークが目を引く。

"猪狩"なだけに、狩るのが大好き!? 早く来たかったいちご狩り

いちごハウスの前で。猪狩さんもちぃたん☆も、テンションが高い!

もともとフルーツ狩りが大好きで、以前から家族や友人とよく出かけていたという猪狩さん。東京ストロベリーパーク副館長の海口彩夏さんの案内のもと、テンション高いちぃたん☆と一緒にいちご狩りへ。

猪狩さん:はじめまして! 仮面女子の猪狩ともかです。今日が来るのを、とっっっても、楽しみにしていました。よろしくお願いします!

海口さん:東京ストロベリーパークの海口彩夏です。こちらこそ、よろしくお願いいたします。では、さっそくハウスに行ってみましょうか! 猪狩さんは、いちご狩りにはよく行かれるのですか?

猪狩さん:はい! 毎年、家族や友達と行きます。実は、入院中も行こうとしたのですが、さすがに車いすに乗る前だったので断念しました(笑)。今年はいちご狩りに行くのは無理なのかもと思っていたので、感無量です。

海口さん:本当にいちご狩りがお好きなんですね。

猪狩さん:いちごに限らず、ほかのフルーツもよく狩りにいきますよ。"猪狩"なだけに、狩るのが好きなんです(笑)。でも、いちごは一番テンションが上がるなあ。フルーツの中でも大好きで、ケガをする前にはいちごビュッフェに行ったり......。今日は、狩るだけじゃなく、食べる方も楽しみにしてます!

海口さん:いちご狩りでは、心ゆくまで食べてください(笑)。いちご狩りの後は、いちごのスイーツを食べられる場所に案内しますので、お楽しみに。

東京ストロベリーパークの海口さん。アクセサリーや小物も、かわいいいちごでそろえていてオシャレ!

海口さん:到着しました。こちらがいちご狩りができるストロベリーファームです。

猪狩さん:ひろーい! きれいですね。

海口さん:ハウスの中では、受粉のために蜂を飼っているので、出入りした後は必ず扉を閉めてくださいね。

猪狩さん:これだけ広いと水やりが大変そう......。

ピンクの床が乙女心をくすぐる!?

海口さん:実は、列ごとに栄養分と水を、パイプを通して配っています。水やりの時に出てしまう廃液も回収して、殺菌した後に、栄養を再び追加して再度水やりに使っているんです。

猪狩さん:エコ&ハイテクなんですね! あと床もピンクでかわいい。

海口さん:私も気に入っているので、気付いてもらえてよかったです(笑)。この床はどんな方にも楽しんでいただけるよう、オールフラットになっています。東京ストロベリーパークは、そもそも東京電力フュエル&パワー(株)が一般のお客さまと交流したいという思いで作られたんですよ。

猪狩さん:だからいろんな人が楽しめるような施設になってるんですね。ここは土がないから、汚れも心配しなくていいのも魅力ですね。

海口さん:そうなんです。小さなお子さまでも、泥だらけになる心配なく楽しんでもらえるのが特徴です。奥まで車いすで進めるので、思う存分、いちご狩りを楽しんでください。ストロベリーファームでは、いちごが育つための適切な環境を実現していることから、1年中いちご狩りができるんですよ。

どこから狩る? 猪狩さんとちぃたん☆で相談中!

猪狩さん:いちごは1種類ですか?

海口さん:いえいえ、「あきひめ」「よつぼし」「UCアルビオン」そして「とちおとめ」の4種類を楽しんでいただけます。

猪狩さん:4種類も! 全部制覇しなくちゃ。

海口さん:まずは「よつぼし」のレーンから、どうぞ。

どんどんいちごを狩る猪狩さん。ちぃたん☆も見守ります。

猪狩さん:いちごがいっぱい! ここはレーンの幅も広いので、車いすがとても進みやすくて快適です! 床のつるつる最高!「よつぼし」はちょっとすっぱめな味なのかな?

海口さん:一般的に「よつぼし」はバランスがいいと言われています。たまたま取られたのが、酸味が強めだったのかも(笑)? 次は「UCアルビオン」に行きますか。

猪狩さん:はい! こっちはさっぱり甘い感じ? ミルクをつけたような味に感じます。

海口さん:一般的にさっぱりめと言われる品種です。ショートケーキなどで使われているのもこのタイプなんですよ。

猪狩さん:私、結構この味すきだな。次は、どれを食べよう?

ひとりでどんどん進んで、いちご狩りを自由に楽しむ猪狩さん。楽しそう~!

海口さん:次は「あきひめ」に行ってみましょうか。一般的に水分が多めで、甘いと言われています。

猪狩さん:うん! おいしい~! そして王道の「とちおとめ」ですね。これは甘い!!

記念の自撮りも忘れない。カップには食べたあとのいちごのへたが山盛りに♪

海口さん:一番お気に入りの味はどれでしたか?

猪狩さん:やっぱり「とちおとめ」ですね! ああ、たくさん食べた。想像以上に「バリアー」を感じることなく、いちご狩りを楽しめました。ところで、床をフラットにしたのは車いすを意識して、なのでしょうか?

海口さん:車いすに限らず、いろんな方に来ていただきたくて。今まで土だったり、凸凹があったりする場所だからという理由でいちご狩りを諦めていた人に、足を延ばしてもらえたらなと思っています。

猪狩さん:そうなんですね。私、帰ったらきっと、車いす仲間にここをおすすめすると思います!

ちぃたん☆も、両手いっぱいにいちごをゲット!

海口さん:ありがとうございます。実はそういった口コミで来られる方が多いんです。あと団体さんでも車いすで来られる方は多いですし、中にはベッドの状態で来られる方も。付き添いの方がいれば、できるだけ受け入れています。

猪狩さん:ベッドでも! いろんな人を受け入れるために、スタッフさんに対して、バリアーフリーのための特別な教育とかをされているんですか?

海口さん:していないんです。しいて言えば、話し好きなスタッフが多いからか、積極的にお声がけするようにしています。あと、来場された方に「いらっしゃいませ」とは言わないですね。

猪狩さん:え! それはどうしてですか?

海口さん:お客さまと交流することを大切にしたいので、あえて「こんにちは」って言うようにしてお客様とスタッフの距離を近づけようとしているんです。お友だちに「いらっしゃいませ」って言わないですよね。

猪狩さん:なるほどー、確かに「こんにちは」のほうが親しみを感じやすいかも。ビッグサイズなちぃたん☆も満喫できたみたいだし、どんな人にもやさしい、いちご狩りスポットだということがわかりました(笑)。

「おいしかった~!」と満足げな猪狩さんとちぃたん☆。

イチゴラボで超いちご!なスイーツを堪能! ちぃたん☆にサプライズも!?

かわいいピンクに彩られた施設内の「イチゴラボ」では、研究員に扮したスタッフさんがガラス張りの室内でおいしいスイーツを作っている。いちご狩りの後は、こちらでいちごスイーツを堪能!

「ラボ」と名前がつくだけあって、メニュー表には「研究結果報告」の文字が! 細部までこだわりを感じる。

猪狩さん:どれもおいしそう~! 悩むなあ。

海口さん:一番のおすすめは、BBH(ベリーベリーハッピー)いちごパフェです。ここで取れたいちごをふんだんに使用しているだけでなく、ムースもホイップもアイスも全部いちご味なんです。

猪狩さん:おいしそう! それにします!

猪狩さんが自ら注文。「パフェ大好き!」とのことで、期待感が高まる。

猪狩さん:ほかのスイーツもかわいい~。それにここはガラス張りで、中の人が見えるんですね。

海口さん:研究室をコンセプトにしていて、季節ごとに新メニューを開発しています。いちごパフェは10月からの新メニューなんですよ。作っている工程を見てもらえるように、ガラス張りにしています。手を振ると、なかのスタッフが手を振り返してくれることもあるんです。

かわいいスイーツたちにくぎ付け! 後ろではちぃたん☆が、ラボの中をのぞき見中。
お土産にもらったら喜ばれそうな、かわいいアイテムも並んでいる。

猪狩さん:スタッフさんとの小さな交流も、思い出になりそうですね。ほかのスタッフさんも親切に声をかけてくれたりと、とってもフレンドリーでうれしいです。

海口さん:あ、注文していたパフェができましたね。どうぞ、召し上がってください。

ちぃたん☆が遊んでいる間に「お先にいただきます!」
「おいしい~~~!!」

猪狩さん:......すごい、超いちご‼ クリームまでいちご味で、おいしい~! これはみんなに食べてほしいです! ちぃたん☆もどうぞ。

ちぃたん☆も「いただきます」!?

猪狩さん:ちぃたん☆、よかったね! お土産もかわいいし、スイーツもおいしいし......今日1日で、東京ストロベリーパークが大好きになっちゃいました!

かわいいアイテムたちに、大はしゃぎする二人。

車いすの友達と一緒にまた来たい! みんなに教えてあげたいスポット

取材時はハロウィーン間近ということもあり、館内はハロウィーン一色。実はオープンしてはじめての大イベントが、このハロウィーンだったのだそう。年末にかけてはクリスマス、年明けはバレンタインと今後もさまざまなイベントを予定している。

海口さんは「1年を通じて誰でもいちご狩りが楽しめるスポットは、首都圏ではほかにないと思います。いままで車いすなどを理由にいちご狩りを諦めていた人も、ぜひ足を延ばしてお越しいただければうれしいですね」と話してくれた。

お土産もちゃんとゲット! お姉さんの子どもに「おえかきちょう」をチョイスした。

最後に1日いちご三昧を楽しんだ猪狩さんに東京ストロベリーパークで過ごした感想を聞いてみた。

猪狩さん:1日でここのファンになりました! 次は、今回行けなかったビュッフェにも行きたいです。車いす仲間にも教えてあげたいな。魅力満載な施設なので、たくさんの人に知ってもらいたいですね。☆3つ、あげたいです(笑)!

大きないちごがあるエントランス

PROFILE

東京ストロベリーパーク

〒230-0053 神奈川県横浜市鶴見区大黒町11-1
電話:045-394-5555 (営業時間内のみ)
営業時間:平日11:00~16:00/土日祝日10:00~18:00
定休日:水曜日
エレベーター:あり
多目的トイレ:あり
車いす用駐車場:あり
https://tokyo-strawberry-park.jp/

関連記事

記事をもっと見る